震える 身体と


奮える 心


レッスン

Lesson8




三蔵と悟空の所から出て、同じ宿にいるもの嫌になって外へ飛び出した悟浄は、酒屋で酒を煽っていた。

お酒をどんどん流しこむが、先程目に焼き付いたシーンが、怒りが、消えてくれない。

あの場面を見て、何をしていたのか聞く程馬鹿じゃない。


悟空が、三蔵に、抱かれるところだったのだ。


固まってしまった身体より先に頭がそれを理解した瞬間。


カッと血が上って。


今までで一番。腹の底からムカついて。



本気で殺してやろうと、思った。



これからも一緒に旅をしていく仲間を、だ。




「何なんッだよ!」




吐き捨てて奥歯をギリッと噛みしめる。

イライラが収まらない。


きっと邪魔ものが居なくなった今、二人はあの続きをしているのだろう。


三蔵の腕の中で、悟空が乱れているのだろう。



三蔵のモノで貫かれて、中にたっぷりと注がれて…。



「っ〜〜〜ッソ!」



ボトル本体を掴み、グラスに注ぐことなくそのまま口を付け、残り半分程もあった中身を一気に空けた。

グラグラとした酔いは回るけれど、苛立ちが一向に収まらない。

テーブルの上に置かれた空のボトルの固まりの中に、今空いたボトルをドンと置いた。


大体、どうして自分がこんなにムカつかなければならないのだろうか。

どうして自分は…こんなに怒っているのだろうか。

別に好きでも何でもない猿が、クソ坊主とセックスしてるだけ、なのに。

それだけ、と思い込もうとするが、それを考えるだけで腹の底が煮え繰り返るように熱くなるのが止められない。


―― 触ってんじゃねェよ、クソ坊主!!


解らない。

何よりも、自分の気持ちが。


更にお代わりをするべく顔をあげた悟浄の隣に、いつの間にかグラマラスな茶髪美人が立っていた。


「無茶な呑み方してるわね。 ココ、空いてる?」

「モチロン。俺は美人の頼みを断った事ぁねぇぜ」


酔っていたし、苛立ちもあったが、美人を目の前にすると条件反射の様に笑みが浮かぶ。

隣の椅子を引いてやると、女は頬笑みを深くしてそこに座った。


「何があったかは知らないけど、忘れたいなら付き合うわよ? 上の部屋でじっくりと、ね?」


女は頬杖を付き、手の中にある部屋の鍵をちらつかせながら見つめて来る。

そういう意味での誘いだということに気付かないほど、悟浄はバカではない。


「嬉しいねぇ…忘れさせてくれんの?」


美しい笑みを湛えながら女が頷いた。


忘れる。それも、いいかもしれない。

大体、一人の人間にこんなにも振り回されているなんて、ガラじゃない。


悟浄が立ち上がろうとした瞬間、怒声が飛んできた。


「悟浄ッ! 何してんだよ!」


見ると、早足でこっちに向かってくる悟空が見える。


「んあ?悟空? な〜んでココにいんのよ?」

「悟浄が宿飛び出すからだろ!」


三蔵と二人っきりに戻ってその手を取ったものの、飛び出して行った悟浄が気になってしかたなくて。

『あのさ、やっぱり俺、悟浄追っかけてくるな?』と恐る恐る口にしたところ、予想の範囲内だったのか三蔵は何も言う事なく、溜め息一つだけこぼして悟空の手を放したのだった。


「すぐ追っかけたけど、見失って……とにかく、探すの大変だったんだからな!」


その台詞に、考えるより先に悟浄の心が安堵した。

あの後、三蔵と次のステップに進んでいない事が分かったから。

何故か急に、先程まではどうやっても拭えなかった苛立ちが、アッサリと消えてしまっていた。

そして、消えると共に、急速に身体中にアルコールが回り始めて、身体が熱くなった。


「あ〜も〜! んなのどーだっていいだろ! とにかく、帰るぞ!」

「…なんで怒ってんだよ、お前?」


酔っぱらった悟浄の目から見ても、湯気が出ているんじゃなかろうかという程、この子猿は怒っている。

怒っていたのは自分だったはずなのに、まるで自分の怒りが悟空に移ってしまったようだとぼんやりと考えてみるけれど、思考が纏まらなくて。


―― …なんか、コイツ、すげー可愛くねぇ?


そんな、普段なら絶対考え付きもしない事をとりとめもなく思った。

お酒の所為だろう、怒っている姿がとても可愛く見える。

三蔵と続きをするよりも、飛び出した悟浄を探してここに来てくれた悟空を、抱き締めたくなった。


実行しようとフラフラと手を伸ばそうとしたのだが、女の声がそれを遮った。


「ボウヤ、悪いけど今日はこの人は帰らないわ。 一人で帰れるわね?」

「っ――!」


その台詞に、悟空は凍ったように動けなくなる。

悟浄の隣に女がいることでムカついていたのだが、一瞬にして現実に引き戻されてしまった。


待ってくれると約束したのに、こんなにも好きだと言っているのにとムカついていたけれど。


いくら悟空が悟浄の事を想っていても、邪魔する権利なんて…ないのだ。


悟浄がその気になっているのだから、止めることなんてできはしないのだ。



なによりも……。



今の悟空に『ボウヤ』という言葉は堪えた。




『そーゆーガキは、俺のタイプの範囲外もいいとこなんだよ。』


あの時の言葉がリフレインして胸に突き刺さる。


本当は、言われた時もとても傷ついたのだ。ちょっと泣きそうで…けれど、それをウザいと思う悟浄だからと我慢して…。



解っている、自分自身が、一番。



誰でもなく好きな人本人から、そう断言された自分が、一番、解っている。





「っ! 帰れるに決まってんだろ!」





震える声で何とか吐きだして、涙が零れる前に踵を返した。


悟浄の顔なんて、見れるはずもなくて。


足早にその場から立ち去ろうとして……驚いた。





腕を掴まれて引きとめられた事に。


「――え?」


振り返ると、悟空の腕を掴んでいる相手、悟浄と視線が絡み合った。


「ちょっと?」


女が悟浄の行動に不審そうな声を上げると、絡んでいた視線が外され、悟浄は女に向き直って。


「悪ぃんだけど、コイツ先約なんだ。 また今度な?」


そう、謝った。


―― ……え?


思いがけない行動に、固まってしまった悟空に視線を戻した悟浄は、口の端で笑って見せて。


「行くぞ」


促されるように腕を引かれ、悟空は訳のわからないまま足を進めて、店を出た。




二人が出て行った店で、女は、テーブルに置きっぱなしになっていた悟浄の煙草の箱から中身を取り出し、それに火を付ける。


「……何よ、今度なんてないくせに」


ため息交じりに呟いた女の声は、当然のごとく2人には届かなかった。










 











宿に戻る途中、悟浄は何も喋らなくて、自分からも話しかけれる空気ではなくて。

腕を引かれるまま、何も話さずに悟浄の部屋へと戻った。

部屋に入り、ドアを閉めると、掴まれていた手が外されて。

そこでようやく悟浄がこっちを振り返って……その顔に笑みが浮かんでいる事に、悟空はカチンとくる。


「んだよ、ヘラヘラしやがって!? …つか、いいのかよ!?」

「ん〜? 何、あっち行った方が良かったってか?」


その言葉に、本気でムカついてきた。

もう何度も何度も、悟空の想いを伝えたはずなのにこの男は。


「っ! んなワケないだろ!! もう忘れたのかよ、俺は悟浄がっ…――っ!?」


怒りに任せて怒鳴りかけた、瞬間。


キツく。


キツく、抱き締められた。


それだけで、心臓が早鐘を打って、顔が熱くなる。 怒りさえも、どこかに吹き飛んでしまう。


「ご、悟浄! 俺、怒ってんだぞ…」


一応、そう言ってみるものの、声に覇気はなく、ごにょごにょと尻すぼみになってしまった。

悟浄はやけに上機嫌そうにクックッと笑っている。


「妬いた?」

「え? 何を? 俺、何も焼いてねーけど…?」


―― …そう来ると思ってたけど…


見当違いな方に解釈して素っ頓狂な声を上げる悟空にも解るように、言い直す。


「そーゆー意味じゃねっつの。 …… 嫉妬、した?」

「――っ!!!///」


大当たりとでもいう様に、ビクッと跳ねた正直な身体を、クスクスと笑いながら抱きしめる。

何だかそれだけの事が悟浄の気分をとても良くした。


「そーかそーか♪」

「! っんでそんなに嬉しそうなんだよ! エロ河童!!」

「そのエロ河童に惚れまくってんのは何処のバカ猿だったっけ?」

「〜〜っ////!!」


返す言葉がなくて悪戯に口を開いては噤んでを繰り返している悟空を見ていると、自然と身体が動いて。


―― ちゅっ ――


吸い寄せられるように、無意識に、唇を重ねていた。


「っ!!??」


悟空はビクッと身体を震わせ、信じられないようなものを見るように驚愕して目を見開いて。

一瞬にして、真っ赤になった。


「かーわい♪」

「な、な、な!///」


絶句しながら口元を押さえている両手を掴んで引き寄せ、悟空が何も考えられないだろう内に再び唇を奪った。

けれど今度は一瞬のものにするつもりなんて無くて、舌で悟空の唇を割って中へ侵入する。


「…んっ、ふっ…!?」


奥に縮こまっている悟空の舌をゆっくりと誘う様に絡め取り、軽く甘噛みして…。

と、反射なのか、悟空も舌を絡めてきた。


瞬間、ムカッと怒りが腹の中に蘇ってきて、気分が急降下する。


―― アイツに教わったのかよっ!?


そう考えると苛立って仕方がなくて、咄嗟にもっともっと深いキスを繰り広げていた。


「んぅうっ!? んっ…ぁ、んんっ…ふっ…む、ぅっ…」


三蔵よりも、情熱的に。


悟空のキスの記憶を、全部自分で塗りかえる様に。


呼吸する余裕があるのも気に食わなくて、吐息さえ奪う様にキスを繰り返す。



キスの最中に腰が抜けてしまったのだろう悟空をそっとベッドへ横たえて、上から喰らい尽くす様に口内を蹂躙した。


何度も何度も深く唇を重ねて……その度に不可解な感情が悟浄の胸の奥で息づくのが解る。





それが何だか泣きたいくらいに暖かくて……戸惑う。





そこでふと、苦しそうに眉を顰めている悟空が視界に入って……夢中になりすぎたと我に返り、ようやくキスを解いた。


「っは、ぁ! はっ、はぁ、っ」


呼吸をも許さないとでも言うようにキスをしかけたのだ、酸素を求めて悟空が大きく呼吸を繰り返す。


―― …いっけね…


呼吸を促すように髪を梳いてやり、金冠にそっとキスを落として、小さな寂しさを感じた。

三蔵とのキスシーンを何度も見てたから解るのだが、きっと唇を離したら悟空はいつもの悟空に戻ってしまうのだろう。

腹減った、と色気の欠片も無い顔で笑うのだろう。

その笑顔は嫌いではないが、今は悟空に自分以外の事を考えさせたくなくて。




けれど……。




「…っ…は、…ぁ…」


呼吸が落ち着いたのだろう悟空は、いつもの悟空ではなくて。


夢の中にいるような、上気した表情で、潤んだ瞳でぼんやりと悟浄を見ていた。


「…三蔵で慣れてるんじゃねぇのかよ?」

「…っ…だ、だっ…て…」


悟浄の口から思わず出てしまった言葉を聞いた悟空は更に真っ赤になって。

視線を反らせて、ポツリと呟いた。




「…悟浄と三蔵は…違う、から…」


「っ――!」




ドクン――と、心臓が鷲掴みされたように、大きな音を立てた。


先程のキスの最中もずっと五月蝿かった心音が、更に音を立てて響き渡って…壊れてしまうんじゃないかと心配になってしまうくらい、煩くて。






「…ごじょ、だから……こんな…俺……」








平気でなんて、いられない。







蚊の鳴くような小さな声で言って、ポロッと零れた涙に、悟浄の中で何かが崩れた音がした。








考えるよりも早く、小さな身体を力いっぱい抱きしめた。


「っ……ごくう…」


囁いてやると、腕の中の身体が小さく跳ねて……ゆっくりと、背中に細い腕がしがみついて来た。

瞬間、我慢なんて出来なくて、再び悟空の唇に喰らい付く。



この気持ちは、一体何だろうか。



キスの合間に、自分自身に問いかける。

無性に泣きたい気分で、けれどそれは暖かくて、嬉しくて。

暖かいから泣きたいのか、嬉しいから泣きたいのか、それすらも解らない位、感情が後から後から湧きだして来て止まらなくて。


この想いを伝える言葉を探して…でも解らなくて。


ただ解っているのは、この腕を離したくない、それだけで。


自分だけのモノにして…ずっと悟浄しか見れないようにして……深く、深く………。



と、その時。風で窓がガタッと音を立てた事で、悟浄はハッと我に返って、唇を離す。

同時に、嫌でも自分の身体的変化に気付いてしまった。



―― ッ!…ンでこんなに反応してんだよ、俺ァ!



猿だぞ、子猿だぞ、男だぞ、ガキだぞ、と心の中で反芻し、けれど今までにない程夢中になってしまった事を実感して…やっぱりありえないと頭を振る。

これは何かの間違いで、ちゃんとよく見てみれば唯のガキンチョなんだと、悪足掻きのように自分に言い聞かせながら悟空に視線を向けて……後悔した。




唇を赤く腫らし、息を乱して胸を上下させながらトロンとした瞳でぼんやりとこっちを見ている悟空に、一瞬呼吸が止まり……。






ゆっくりと覆いかぶさって……。








「…あっ…あし、たも…早ぇ、し………寝る、か…」


何とか理性を総動員させまくって、それだけ言った。


「? ど、した、悟浄? 何か、変…」

「変じゃねぇよ寝るぞすぐに寝ろよ3分以内に寝ねぇとブッ殺すぞ!」

「え…う、ん…」


ノンブレスで矢次に捲し立てると、悟空は不思議そうな顔でまだ荒い呼吸を整えながらも頷いた。



単純な悟空を誤魔化す事に成功したのはいいが、成り行きで同じベッドで寝る事になってしまった事に、今更ながら悟浄は頭を抱えたくなった。


どう考えても、眠れるはずがない。


心臓は相変わらず壊れたみたいに制御できず煩いし、身体は火照るし、しかも準備万端なムスコは納まる気がないようである。



けれど。


「…お、やすみ…ごじょー…」


幸せそうに、夢見るように頬を染めて笑う悟空に、グッと奥歯を噛んで耐えて。

それでも、こいつがこんな風に笑うならばいいか、と。

我慢するなんて容易い事だ、と思ってしまって。


「…おやすみ…」


今度はやんわりと腕の中に悟空を閉じ込め、瞳を閉じた。










 











次の日の朝、悟浄は寝不足と二日酔いで痛む頭を押さえ、水でも飲もうと調理場へヨロヨロと進んだ。

結局一睡も出来ていない。朝日がこんなに攻撃的なものだったなんて、知りたくなかった。


あの後、悟浄の言葉を鵜呑みにしたのか、ただただ単純なのか、悟空は本当に3分以内に眠ってしまった。

自分の気持ちも我慢も知らず、気持ちよさそうに寝ている悟空を恨めしく思うのに、起こさないように細心の注意を払ってベッドを抜け出して来た自分は何だろうと思う。


溜め息を吐きながら調理場の扉を開けた途端、声が飛んできた。


「おや、おはようございます、悟浄。早いですね」


まさか人がいるとは思わなくて少し驚くが、その顔を見てすぐに警戒を解く。


「んぁ〜? なーんで八戒がこんなトコにいんだよ?」

「その台詞、そのままお返ししますよ…と言いたいところですが、悟浄は二日酔いですか? 水、飲みます?」

「…おーよ…」


悟浄の顔色で察したのだろう八戒の推測に頷いて、差し出されたコップの水を一気に煽る。

水は冷たくて、確実に悟浄の頭の中をクリアにしていって。

2杯飲み干した時点で、大分頭がスッキリした。


「あ〜アレか、今日の朝は八戒が作るのか?」

「そうですよ。 悟空と約束しましたからね」


言いながら手際よく朝食の準備をしている八戒を、椅子に座ったままボーっと眺める。


ボーっとしながらも、頭の中には昨日の…キスした時の悟空の顔が離れなくて。

昨日からずっと――眠れなかったから時間は充分にあった――考えていた事もあって、自分が何故こんな感情に一喜一憂させられているのか、大体見当は付いた。

けれど本当にそうかと聞かれたら、YESと答える自信がない。



何故ならそれは…生まれてこの方、一度も抱いた事のないモノだから。判断が、出来ない。



そしてふと、楽しそうに料理をしている八戒が目に入って。

思わず問いかけた。


「なぁ八戒、人を好きになるってどんなモンなんだよ?」


言った瞬間、ガッシャンと大きな音を立てて八戒が持っていたお皿が落ちて、割れる。

それを気にする余裕もないかのように…信じられないものを見る目で、八戒が悟浄に視線を合わせてきた。


「藪から棒になんですか。 貴方の口からそんな言葉が出るなんて…」


今日は雹が降りますかね、と呟きながら雲ひとつない空を見上げた。


「ちゃかすなっつの! マジで聞いてんだからさァ!」

「そんなの、僕もよく解っていませんよ。 大体、そういうものは自分が一番解っているものでしょう。人の意見なんてあまり参考にできないと思いますが?」

「……それが解んねーから聞いてんだろーが…」


この胸の中に存在する感情の名前を、悟浄は付けかねているのだ。

何しろ、生まれて初めての、感情なのだから。


悟浄の真剣さが伝わったのだろう、八戒は少し黙った後、どこか遠くを見るように顔を上げた。


「…そうですね…ずっと一緒にいたいとか誰にも渡したくないとか……傍にいるだけで幸せだと想うこと、ですかね……」


八戒の言葉一言一言を目を閉じて、噛みしめるように聞いた。


ずっと一緒にいたいと言うよりも、ずっとずっと一緒にいるつもりでいる。

この旅が終わっても、悟空が隣にいない日常なんて、考えてもいなかった。



誰にも渡したい訳がない。

例え指先でさえも他のヤツに触れさせたくない…視線さえも、自分のものであればいい。



幸せ、というのが、どういうものかは解らないけれど。

傍に居ると、楽しくて。

心が何だか暖かくて。


特に何もしなくても……傍にいる、それだけで十分で。



…… 満たされる ……。








悟浄はがっくりと項垂れて頭をかいた。

八戒の言う通り、本当は自分が一番よく解っている。


第三者の口から、最後の一押しが欲しかっただけだ。


「……まいったね、こりゃ…」


『好き』なんて、生涯絶対持ち得ないと思っていた感情を。


まさか、悟空に教えられるとは。


本当に、人生何が起こるか分からないものである。


「後は、欲望があるかないかの違いですかね」


にっこりと笑ってさらりと付け足した八戒に、思わず笑った。


「はっ…違いねぇな…」


そんな事は、いわずもがなだ。


昨夜だって相当我慢したのだ。

悟空が腕の中にいるというだけで体温が上がって…心だけではなく身体が正直に物語っていた。

それを必死になって耐えて、結局一睡もできなかった位…… 抱きたくて、堪らない ……。




悟空を全部。




手に入れたい。






『孫悟空』の その全てを、求めて止まない………。




















To be continued...

やっと悟浄の気持ちに辿り着きましたvv
長かったですvv(話ではなく時間的に/笑)

さてさて、次は最終話です…が、そんな簡単に終わらせませんよvv
もうちょっと浄空にはヤキモキしていただく予定ですっvv
まぁ私の(←え…)悟空を虐めたんだから、それくらい当然ですvv

ちなみにぶっちゃけますと、最終話より先に番外編が完成しちゃってますvv(おい/笑)
そして何故か最終話に近づくにつれ、1話が長くなるミステリー…ιι


(2012.01.10)
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