チイサナセカイ


この世界に、オレ達以外なんていらなかった。



  黒木と出会って7年。

  そこに十文字が加わってからは3年。

  今日は、16回目の誕生日。

  高校に入って一人暮らしを始めた部屋を、朝練のために朝早く出る。

  いつもと変わらない、1日が始まる。

  「おっはよ〜!トガv」

  「おはよ」

  今日はタイミング良く着いたらしい黒木と、十文字と合流し、学校へ。

  「おはよーさん。今日は寝過ごさなかったのな」

  「おー。・・・トガぁ、おめでと」

  えへへと笑いながら抱きついてくる黒木が、ふわりと暖かいものを巻きつけて

くる。

  「今年はちょっとガンバったんだぜ!」

  暗色系の、指編みのマフラー。

  「まだ早いかもしんねーけど、まぁ今年はソレ使ってよってことで」

  「・・・あぁ。サンキュ」

  軽く、肌触りの良い毛糸。

  頑張って編んだのだろう、所々目が詰まっていたり広過ぎたりもしているが、

それが逆に嬉しくて。

  「ホラよ、戸叶。おめっとさん」

  ガサリと、紙袋を投げ渡される。

  「・・・黒木の時みたいなもんじゃねーだろうな?」

  前例があるだけに疑ってかかると、さすがに不興だったからやめたとか。

  まぁ、アレも使うこと使ったけどな。

  「開けねぇのか?」

  「お前からのは、何が出てくるか知れねぇからな」

  ヒデェなんて言葉は、聞かなかった事にしよう。






  『戸叶君、オメデトー!!』

  パパ〜ン!と打ち鳴らされたクラッカーに、一瞬視界を奪われる。

  「あー、ありがと?」

  「反応薄いなー。もっと喜べよ」(モ)

  いや、オレが大喜びなんかしたら、それはそれで怖いだろ。

  「でね、コレは僕達から」

  セナ、モン太、小結の3人からはテーピングなんかの実用品を。

  雪光からは以前話題に上った本。

  栗田からは、たぶん本人の最大の贈り物だろうクッキーの缶詰。

  マネージャーからは何故か、食材を・・・。

  「・・・ありがとーございます。っと」

  両腕いっぱいにプレゼントを貰い、照れているのを知られたくなくて、照れ隠し

で仏頂面になってしまう。



黒木と出会って7年。

十文字が加わってからは3年。

デビルバッツに入らされて半年。

今日は、16回目の誕生日。

世界は、広がった

End
楼楼様より。トガ誕生日記念フリーSS。
またまた頂いて帰りましたvvぐっはぁっ!またまた素敵すぎなんですけどっ!!
頑張って編んでる浩二の姿を想像しただけで、たまりませんvvそして一輝のプレゼントがすっごい気になりますvvやっぱり…ほんで、また使うんだね?そうですね?ぐへへvv
毎回素敵な小説を、アリガトウゴザイマス
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