心から愛しいと、感じる……




いつもは絶対ぇ 言えはしない この気持ち……




お前に伝わればいいと  思う………





To you dear...

新一SIDE





「工藤」

呼ばれたから振りかえると、平次の顔がすぐ近くにあって、唇を掠め取られた。

「っ///!?」

自分の顔が一瞬にして赤くなっているのが手に取るように解ってしまう。


そんな新一の顔を平次は目を細めて笑って見ている。



付き合って5ヶ月は経つのだけど、俺、工藤新一はキスでさえ慣れていない。

―― つーか、んなモンそう簡単に慣れっかよっ///!!


心の中で悪態を吐きながらも、嫌じゃないからキツく言えない俺。

本当に。心から、服部が 好きだと思う。



「っのバカッ!い、いきなりすんなっていつも言ってんだろっ///!!」

照れ隠しに怒っている素振りを見せてみるのだが、平次には微塵も効いていないようでニコニコ笑っている。

「かぁわええな、工藤vv」

「っ///だからっ!!可愛いとか言うなとも言ってんだろ///!!」

いきなりギュッと抱きしめられたもんだから。思わず赤くなっちまって。

それを隠そうと、抵抗してみる。



「ええやん♪工藤は可愛えんやから♪」

そう言って平次は新一の頬にキスを落としてきた。

色々言いたいことはあるのだけれど、それだけで新一は何も言えなくなってしまう。自分の頬が熱い。

あれだけのことで抵抗できなくなる自分は平次の毒に犯されていると思う。それでも、嫌ではなくむしろ嬉しいとさえ感じてしまうのだ。

それが少しだけ悔しくて、黙って腕の中に収まりながらも平次を睨んでみる。


「〜〜服部のバカ…」

「ええよ。俺は工藤バカやから♪」


あっさり認めてしまう平次に、心の中で苦笑をもらす。

―― それじゃぁ、俺は 服部バカ だな。


「……ホント、バカだな…」

新一は力を抜いて平次の肩に頭を預け、ゆっくりと平次の背中に腕を回した。

すると、すぐに平次の手が頬にかけられて上を向かされ、そのまま唇を奪われる。

何度平次とキスをしようが、いつも唇が触れた瞬間、ピクリと緊張してしまう。



そんな新一の緊張が解っているのだろう平次は、緊張がほぐれるような優しいキスを繰り返し落としてきた。

優しいキスをされるたびに、自分の体から力が抜けていく。

心の中が、平次とキスしているという喜びで満たされている。

平次がふっと唇を離したかと思うと、それはすぐさま深いものとなった。舌を絡め取られ、唾液を送り込まれる、濃厚なキスだ。


「んっ……ふ…………っ」


自分の出してしまった声を恥ずかしく思っていると、平次がより深いキスをしてきた。


最初はうっとりするような甘い甘いキスだったものが、今では激しく奪うようなキスに変わっている。

そんな激しいキスは、平次が自分に溺れていることを教えられるようで、嬉しい。



もっと自分に溺れて欲しいと思う。

だって、絶対自分のほうが平次のことが好きだと思うから。

平次にも、自分と同じくらい好きになって欲しい。




平次が欲しくて。



平次が愛しくて…。








愛おしくて……。








「…っとり……」

唇が離れたと同時に平次を呼ぶ。自分が平次の名前を呼ぶだけで、胸の中に暖かい何かが広がっていく。

新一が平次の名前を呼ぶと、平次は本当に嬉しそうに笑いながらうっとりと新一を見つめてきた。


「好きやで、工藤」

囁かれたその言葉が、どれだけ嬉しいか。

そっと囁いている平次の瞳が、これ以上に無いほど優しく新一を見る。

その瞳が嬉しくて、笑うと、平次も愛おしそうに笑う。








俺から好きなんて言葉、服部に言ったことなんて、片手で足りるくらいしかない。

でも。服部はいつでも俺を解ってくれてる。


―― 俺がお前にすごく惚れてるってこと。心底好きだっていうこと。


平次はもてるから新一の不安や心配が絶えることは無い。


でも知っている。


―― こんなに優しく笑うのは俺の前でだけ。こんなに愛しそうに笑うのは 俺が居るときだけ。

俺の態度一つで……服部はすごく幸せそうに、笑う。





だから俺は今、すげぇ幸せに酔いしれている。














〜 fin 〜
拍手お礼の小説第一弾ですvv
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